瀬戸の疾風

きっぷ・旅行・交通

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南予の「首都」

(愛媛県宇和島市宇和島城天守閣から宇和島市街を望む 2023年3月撮影)

 

「瀬戸の疾風」へようこそ。

瀬戸の疾風は、安讃(筆者)が集めた乗車券類を紹介したり、様々な日本の街を巡る・交通機関に乗車する中で思ったことなどを綴るブログです。

筆者の詳しいことについては以下の「筆者について」をご覧ください。

 

筆者について・・・

愛媛県今治市生まれ、香川県高松市熊本県八代市を経て現在は東京都杉並区在住の大学生。転勤族であることや両親ともに実家が離れていることから、各地の方言や食文化が混ざっており筆者自身もどこの人なのかわからなくなることがあります。引っ越す度に道路地図を買っていたという環境から地理に興味を持ち、そこから鉄道、道路、商業施設、テレビ等興味の幅が広がりました。そういった経緯もあり、大学では観光学を専攻しています。以下に主な趣味を示します。

  • 旅行

主に国内旅行。暇さえあれば全国各地を飛び回っており、学生のうちには47都道府県全てに訪問したいと考えています。今まで訪問した中で特にお気に入りの都市は香川県高松市で、生まれ育った地の1つというのもあるもののそれ以上に丸亀町商店街をはじめとした中心部の賑わいに惹かれて何度も訪問しています。

  • きっぷ収集

地元のJR四国のPOS端末における特殊性に惹かれて収集を始めたのがきっかけ。以前は各社のPOS端末に重きを置いて収集してきましたが、POS端末の設置駅の多くが無人化されるなどしたため、最近では制度(旅客営業規則など)の特殊事例が主な収集対象。

  • テレビ

出身地の香川県において民放が海を挟んだ岡山県と同一の放送エリアとなっている特殊性から興味を持ったのがきっかけ。バラエティ番組やドラマにはあまり興味がなく、ローカルニュースやローカル情報番組を特に好みます。最近では夕方に放送されるローカルニュースやローカル情報番組を見るために早めにホテルにチェックインすることも多いです。

言われてもピンとこない人が大多数かと思います。それもそのはず、OH!くんとはOHK岡山放送(岡山県香川県を放送エリアとするフジテレビ系列のテレビ局)のマスコットキャラクターで、放送エリアの岡山・香川では圧倒的な知名度を誇るものの、エリア外での知名度は低い…。それでもいち民放のキャラクターとは思えないほど間口の広さと力強さがあり、ケダマ(OH!くん関連の曲を手掛けるグループ)の曲も良曲揃いなのです。そしてあまりキャラものを好んでいなかった筆者が小さい頃に惹かれ、今になって20年越しに再燃しているくらい、筆者の中では特別な存在です。詳しくはこちらを参照。

 

当ブログ閲覧に当たっての注意・・・

  • 記事へのコメントは自由ですが、不適切な内容や荒らしと思われる投稿は当方で削除いたします。
  • このブログには乗車券類(きっぷ)を取り扱った記事がありますが、それらの記事を参照して同様の乗車券類を購入し損害等を被った場合でも当方では一切の責任を負いません。乗車券類を購入される際は、今一度関連する約款・規則などをお確かめください。

 

リンク集・・・

Twitter「安讃」→https://twitter.com/Setouchi_Stream

日々の生活でのボヤキが中心、旅してる時はツイートが増えます。中の人の内側が見たい方はこちらへ。

 

ありがとう四POS特集(4)~遂に全廃へ~

どうも、安讃です。

 

昨年10月23日、JR四国からこんな発表がありました。

駅業務体制の見直しについて

https://jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2010%2023.pdf

 

内容は、高知県の佐川駅を2023年12月28日をもって、香川県端岡駅高瀬駅愛媛県伊予市駅徳島県板野駅勝瑞駅佐古駅南小松島駅羽ノ浦駅石井駅高知県の旭駅・伊野駅を2024年3月中旬(この後ダイヤ改正前日の3月15日に行うと追発表されました)をもって無人化するというものでした。この界隈の方々はご存知かと思いますが、これらの駅は全てPOS端末の設置駅となっています。

理由としては、「少子高齢化や人口減少に加え、人手不足など非常に厳しい経営環境の中、機械化等による販売体制の見直しにより省力化・省人化とサービス水準の維持・向上の両立を目指すなど、経営改善の取組みを進めています。この度、更なる業務運営の効率化を図るため、以下のとおり駅業務体制の見直しを行います。」とあります。また、代替としてチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」の利用が呼びかけられているなど、今まで四国会社には無縁だと思っていたデジタル化・チケットレス化を慫慂する動きが加速していることが伺えます。

 

また、さらにこんな発表もありました。

一部の駅で発売するきっぷの種類変更について

https://jr-shikoku.co.jp/03_news/pdf/ticket-sale_info.pdf

内容は、香川県屋島駅・徳島県日和佐駅高知県の大杉駅・土佐久礼駅において、購入できるきっぷの種類を変更するというものでした。発売できるものは四国会社・本四備讃・宇野線の各駅相互間と同~東海道・山陽新幹線の各停車駅相互間の乗車券と自由席特急券に限られ、指定券類や定期乗車券、特別企画乗車券の発売は取りやめられます。発売券種から予測するに現在あるPOS端末を撤去し、車発機などに置き換えられるものと思われます。

 

これら2つの発表により、四国会社の発券機能のあるPOS端末は全廃となります。数年前、バースデイきっぷの旅をしているときにたまたま佐川駅で指定を取っていただいたことがあり、私はそこから四国POSの虜になってしまったという経緯があります。私のきっぷ収集の原点である四国POSから発券機能がなくなってしまうというのは大きな喪失感がありますが、時代の転換点を見届けることになったという点ではいい時代にきっぷ収集の趣味を持ったといってもいいのかもしれません(?)。

 

端岡駅001

南小松島駅001

高瀬駅001

端岡駅001

端岡駅001

(ム)屋島駅001

(ム)屋島駅001

今まで収集した四POS端末券の中からいくつかピックアップしてみました。四POSは経由印字に趣味的な面白さが多くあったほか、POS端末としては珍しくクレジット決済(四C)、指定券の端末による発売(中継)、特別企画乗車券の発売が可能であるなど、旅客の利便も図られていました。ただし、末期は以前の記事で紹介したように、発売範囲が制限されてしまい面白さは半減していました。


最後に、四POSが消えてきっぷ収集的な面白さは無くなっても、今後も定期的に四国には足を運びたいものです。

 

以上です。

閲覧ありがとうございました。

 

年越しサンライズでOH!まもり2024を手に入れにいく

どうも、安讃です。

 

さて、筆者がOH!くんに20年越しに再燃したというのは皆さんご存知かと思いますが、OH!くん推しとして正月といえばのものを入手したく今治に帰省する前に岡山に出向いてきました。

 

12月31日、21時ごろ。

念願の年越しサンライズで西へ向かうことに。

 

今回はシングルの階下で。四国の特急に乗り継ぐ場合の乗継割引もなくなってしまったので、今回は初めてe5489で特急券・B寝台券を予約し、最寄り駅で受け取りました。詳しくは先日のブログを参照。

 

瀬戸大橋を渡っている最中には初日の出は見られませんでしたが、四国に上陸したあとに見ることができました。年越しサンライズから見る初日の出というのはやはり格別です。

 

このあと、サンライズ瀬戸号に琴平まで乗車し、こんぴらさんに初詣をしたあと、本題の岡山の最上稲荷へ。

 

最上稲荷初詣号」という臨時列車が運転されており、発車標にもしっかりとその表示がなされていました。

 

備中高松で下車。ここから臨時バスに乗り換えて最上稲荷へ。

 

バスの中から名物の巨大鳥居を。稲荷までの道はかなり渋滞しており、30分ほどかかったように記憶しています。

 

そんなこんなで最上稲荷に到着。さすがに元日とだけあってかなりの人出でした。

今回最上稲荷に来た目的はこれ、2024年版「OH!まもり」を手に入れるためです。辰のコスプレをしたOH!くんに癒されます。

 

OH!くん関連のグッズを販売する特設コーナーではOH!くんについての説明もありました。いろいろ思うところはありますが、登場から20年以上経つというのが未だに実感が沸きません。

 

そして今回手に入れたOH!まもりがこちら。赤と青がありましたがなんとなく青にしてみました。

 

あとついでに持っていなかったOH!くんのぬいぐるみも手に入れておきました。

 

最上稲荷へ参拝したあとはイオンモール岡山にあるOHKのスタジオ「ミルン」にも立ち寄り。お正月仕様になったドアやOH!くんの偶像を拝見してきました。

ただ、参拝し終わったあたりで能登半島で大地震が発生したことを知り、ここに着いたときにには報道特別番組が放送されており多くの人が足を止めてテレビを見ていました。個人的には「年越しサンライズに乗る」「OH!まもりを手に入れる」という2つの念願が叶った人生で一番充実した元日を過ごしただけに、そんな日に国家的な災害が起きてしまったことに非常に複雑な気持ちになりました。今回の能登半島地震で被害に遭われた方々、また亡くなられた方々にはこの場を借りてご冥福をお祈り申し上げます。

 

年の初めから災いばかりで先が思いやられる2024年ですが、筆者はOH!まもりを携えていると瀬戸内を離れていてもOH!くんが見守ってくれている気がして元気をもらえるので、皆さんも元気をもらえる何かを見つけてみるのはいかがでしょうか。

 

今回は以上です。

閲覧ありがとうございました。

東海会社線を含むe5489の受取制限撤廃

どうも、安讃です。

新年最初の投稿になります。2024年も「瀬戸の疾風」をどうぞよろしくお願いいたします。

 

今回はJR西日本が運営している乗車券類の予約サイト「e5489」に関してです。

e5489では、2015年の北陸新幹線金沢開業時にJR東日本北陸新幹線の停車駅(東京・上越妙高間)と東京都区内の各駅において予約した乗車券類の受け取りが可能になりましたが、JR東日本での受け取りは「JR東海エリアを含む予約は除く」という、あくまで北陸向けのサービスであることを念頭に置いた制約のあるものになっていました。例えば、「しなの号」の予約を長野駅で受け取ることや、「サンライズ瀬戸号」の予約を東京都区内のJR東日本の駅で受け取ることはできませんでした。

利用者からすると「これだからJRのネット予約は…」と言いたくなるような不便のある制約でしたが、2023年春にこの制約が撤廃されることになります。

第12条 (乗車券類の受取方法)

  1. 1.本サービスにより購入した乗車券類は、「5489サービス」表示のある当社、JR四国JR九州の主な駅の「みどりの窓口」または「指定券自動発売機等」、JR東海の主な駅の「きっぷうりば」または「指定券自動券売機」(JR東海区間を含む予約に限ります)、およびJR東日本の一部区間北陸新幹線の各駅および東京都区内の各駅)の「みどりの窓口」または「指定券自動発売機」ならびに成田空港駅および空港第2ビル駅の「指定券自動発売機」で当社が別に定める方法により受取りできます。ただし、第4条第1項第10号に定める「本サービスで取扱うと別に定めた特別企画乗車券」の受取方法については、「JRおでかけネット」に掲示します。
  2. (注)2023年3月31日までに予約等操作を行った場合、JR東日本での受取りは、JR東海区間を含む予約を除きます。

https://www.jr-odekake.net/use/kiyaku/jrw5489.html

JR西日本ネット予約(e5489)に関する規約には、第12条の下の方に「2023年3月31日までに予約等操作を行った場合、JR東日本での受取りは、JR東海区間を含む予約を除きます。」とあり、2023/4/1からその制限が無くなっていることがわかります。ちなみに、JR東日本の予約サイト「えきねっと」がJR東海エリアにおいても乗車券類の受け取りができるようになった際には主にSNS上で「ベルリンの壁が崩壊した」などとかなり話題になりましたが、この変更はあまり告知がなされておらず知る人ぞ知る状態になっているようです。

 

西予約セe005発行(阿佐ケ谷駅VF3受取)

 

西予約セe001発行(阿佐ケ谷駅VF1受取)

e5489で予約した乗車券類を東日本会社の指定席券売機で受け取りを行った例です。阿佐ケ谷駅は特定都区市内の「東京都区内」に属する駅なのでe5489の受け取りが可能となっています。筆者は西日本に縁があるため東京在住ながらe5489を使う機会が多く、最寄り駅で制約なく受け取れるようになったのはとてもありがたく思っています。特にサンライズ号が受け取れるというのは良い時代になったなあと。

 

今回は短めでしたが以上です。

閲覧ありがとうございました。

ローカルニュースの良さを伝えたい

どうも、安讃です。

年内最後の投稿になります。

 

以前OHK岡山放送のマスコットキャラクターである「OH!くん」を紹介した際に少し触れましたが、筆者は最近旅行先でローカルニュースやローカルの情報番組を視聴することがマイブームとなっています。

後述しますが、元々住んでいた香川県がテレビ放送的に特殊なエリアであることが理由で地方のテレビ事情には多少は興味がありました。ただ、火が付いたのは大学生になって各地を旅行するようになり、これまでのように鉄道を乗り回すといった「移動」を目的とする旅ではなく訪れた地域の「日常」を感じたいと思うようになったのがきっかけです。商店街や商業施設など、地元の人が買い物や食事をするような場所に行って賑わいを感じるというのはこれまでも行ってきましたが、それだけでは飽き足らず地域のきめ細やかな情報を手に入れることで地元民になった気分になってみたかった次第です。

実は、筆者は普段東京にいるときはあまりテレビは見ず「好きなテレビ番組」というのは特にない、という状態が続いていましたが、ローカルの良さに気づいてからは最低でも18時にはホテルにチェックインするようになったぐらい意識して見るようにしています。

 

一例として、私が最も「落ち着く」と感じる岡山・香川のテレビ事情について取り上げたいと思います。

一般的な香川県の番組表

岡山県香川県は瀬戸内海を挟んで隣同士の県であり、瀬戸大橋を介してお互いの結びつきも強いです。しかし、それだけではなく原則県域で放送している民放テレビ局の放送エリアが同一となっており、この2県ではNHKを除いて同じ放送局が映ります。

なぜこのような特殊なエリアになったのかを説明すると長くなってしまいますが、簡単に言えば「海を挟んで隣同士であることからお互いの県の放送が放送エリア外の県まで電波が飛んでしまうので、電波の相互乗り入れを行うことになった」ということになります。

そして、特筆すべきは地方では珍しく民放5大系列(日本テレビ系のRNCテレビ朝日系のKSB、TBS系のRSKテレビ東京系のTSC、フジテレビ系のOHK)が揃っているということ。特にテレビ東京系のTSCテレビせとうちがあるのはありがたいものですが、これは元々岡山県の放送局として開局予定だったものが開局前に相互乗り入れが始まり4系列が揃ったことで、残ったテレビ東京系を選択したという経緯があります。

私はかつて香川県民でしたが、岡山県の方とはローカルCMなどで共通の話題があり、話が合うことが多いと感じます。OH!くんやOH!体操もその1つですが、岡山・香川以外の方にOH!くんのことを説明するとき「なんで岡山放送のキャラクターなのに香川県民が親しみを持っているのか」ということを伝えるのに説明が長くなって苦労するときもあります。

 

OHK Live News

例えばOHKのニュース項目を見てみると、左上から順に香川、岡山、岡山、岡山、岡山、岡山の話題となっています。OHKは岡山が本社の放送局なので岡山の話題が多めの傾向にありますが(逆に香川が本社の放送局は香川の話題が多めになります)、それでも関東広域圏のように東京の話題を一方的にということはなく、例えば「さぬきのプラス」という香川県のことを取り上げる特集コーナーがあるなど、お互いの県から情報が発信され飛び交っているという状態であるということは確かです。

 

OHK Live News

天気予報でももちろん岡山と香川両方を取り上げています。

 

ここまで岡山・香川の特殊なテレビ事情を取り上げてきましたが、先述した「お互いから情報発信され、お互いが存在感を発揮できている」というところに個人的にはロマンがあり、落ち着くと感じます。住んでいた頃はなんとも思っていませんでしたが、香川を離れた今この環境というのがどれだけ貴重なものであったかを思い知るようになりました。

 

 

 

 

 

もう1つの例として、青森県八戸市を中心とした三八地方のテレビ事情についても取り上げたいと思います。

一般的な青森県八戸市の番組表(1)

一般的な青森県八戸市の番組表(2)

番組表を見てお気づきの方も多いかと思いますが、青森県三八地方では岩手県の放送が当たり前のように受信されています。これは岩手県に存在する二戸中継局の電波が青森県内まで飛んでいるためで、特に青森県に系列局が存在しないフジテレビ系の岩手めんこいテレビが受信できるという点で重宝されているようです。

IBCニュースエコー

私自身、この日は盛岡を訪れてから八戸に宿泊した関係で青森よりも岩手の放送局を見てしまっていました。前日が岩手県知事選挙であったため知事選関連のニュースが多めでしたが、八戸市民はその選挙に対する有権者ではないの知事選のニュースを見るという複雑な気分になっているのではないか(?)という感想を抱きました。

 

テレビ岩手 天気予報(news zero内)

天気予報でも「八戸」がしっかり登場します。

 

今回は岡山県香川県青森県八戸市を事例にローカルニュースについて取り上げましたが、皆さんがお住まいの地域のローカル情報を見つめなおすきっかけになれば幸いです。

そして、最初にも言いましたがこれが2023年最後の記事投稿となります。今年も「瀬戸の疾風」をご覧いただきありがとうございました。思えば今年はローカルのテレビにより惹かれるようになり、そんな年の最後の記事をその魅力をお伝えするもので締めくくれたのはある意味記念になったかもしれません。

それでは、皆さんよいお年をお迎えください。

 

 

旅行会社できっぷを買う

どうも、安讃です。

 

以前アップした旅行会社のマルス端末についての記事の改良版になります。

 

JRの乗車券類を発券する箇所というとみどりの窓口がその代表的な例ですが、JRから委託を受けた一部の旅行会社においても、駅のみどりの窓口と同じようにマルス端末が設置され、JRの乗車券類を発券することが可能な箇所があります。

旅行会社で発売される乗車券類には、乗車券類委託発売規程という内部規程(詳細は省略)において委託旅行会社の略号を定め、それが乗車券類の発行箇所に丸囲みで表記されます。この後紹介していきますが、例えばJTBであれば○に交、名鉄観光であれば○に名、といった具合です。

インターネットが普及してネット上で旅行商品の販売が容易になったことにより、旅行会社の市中店舗は年々減少しています。また、新型コロナ禍がそれに拍車をかけ、店舗閉鎖や廃業に追い込まれる旅行会社も少なくありません。年々旅行会社でJRの乗車券類を買うということも難しくなっていく中で、「JRの乗車券類を旅行会社で買う」という記録を残すべくまとめることにした所存であります。

※まだ個札をすることのできるすべての旅行会社を集めているわけではないので、該当箇所の画像は「準備中」と表示しています。

 

 

大手の旅行会社

(交) JTB

(交)亀有アリオ

言わずと知れた日本最大の旅行会社。委託販売記号は旧社名の「日本交通公社」の「交」から取っています。駅前の路面店舗やショッピングモール内の店舗など、各地に様々な形態の店舗がありますが、コロナ禍の影響を受けて徐々に市中店舗を減らしつつあります。

 

(日) 日本旅行

(日)東京統括

現存する日本最古の旅行会社で、JR西日本の子会社の旅行会社。

 

(OM) 日本旅行リテイリング

(OM)東京統括支店

日本旅行のカウンター店舗の運営事業を担う子会社。2020年5月に日本旅行サービスと日本旅行OMCトラベルが合併して設立されましたが、2023年12月31日付で日本旅行経営統合し、委託販売記号は先述した日本旅行の「日」に変更されました。委託販売記号は合併前の「日本旅行OMCトラベル」の「OM」から取っています。

 

(NT) 日本旅行東北

(準備中)

日本旅行の東北地方における事業を担う地域子会社。

 

(NH) 日本旅行北海道

(準備中)

日本旅行の北海道における事業を担う地域子会社。

 

(KC) KNT-CTホールディングス

(KC)葛飾区役所内

近畿日本ツーリスト」「近ツー」「近ツリ」等の名で知られる近畿日本鉄道を母体とする旅行会社。委託販売記号の「KC」は持株会社の「KNT-CTホールディングス」から取られています。

 

 

JR・私鉄・バス会社系の旅行会社

(羽) 羽後交通

(準備中)

秋田県を中心にバス事業を展開する羽後交通が、「事業本部 旅行担当」として旅行事業を展開しています。かつては「羽後交通観光」という子会社が存在しましたが、2023年7月をもって事業を終了し、親会社である羽後交通が事業を継承するという形になりました。横手市の本社にマルスが設置されています。

 

(ヤ) 山交観光

(準備中)

山形県を中心にバス事業を展開する山形交通系列の旅行会社。山形市の本社にマルスが設置されています。

 

(宮) 宮交観光サービス

(宮)宮交観光F

宮城県を中心にバス事業を展開する宮城交通系列の旅行会社。仙台駅近くのバス営業所に隣接する本社にマルスが設置されています。

 

(東) 東武トップツアーズ

(準備中)

関東地方の大手私鉄である東武鉄道系列の旅行会社。主に東武鉄道沿線にカウンター店舗を展開するほか、全国各地に法人支店が存在します。

 

(JT) ジェイアール東海ツアーズ

(JT)名広小路MR9

JR東海系列の旅行会社で、主に同社の駅構内にカウンター店舗があります。一部店舗ではハイカウンターを設け通常の出札窓口のように機能しています。

 

(名) 名鉄観光サービス

(名)銀座支店F

名古屋鉄道(通称・名鉄)系列の旅行会社。主に同社の沿線でカウンター店舗を展開するほか、全国各地に法人支店が存在します。

 

(奈) 奈良交通

(奈)奈良本社F1

奈良県内を中心にバス事業を展開する会社。今どき珍しく分社化はしておらず、奈良交通の旅行事業部として旅行事業を展開しており、委託販売指定も「奈良交通」で受けています。JR奈良駅近くにある本社の旅行センターにマルスが設置されています。

 

(阪) 阪急交通社

(準備中)

関西の大手私鉄である阪急電鉄系列の旅行会社。

 

(防) 防長トラベル

(準備中)

山口県を中心にバス事業を展開する「防長交通」系列の旅行会社。徳山駅前の周南本社にマルスが設置されています。

 

(SD) サンデン旅行

(準備中)

同じく山口県下関市周辺を中心にバス事業を展開する「サンデン交通」系列の旅行会社。

 

(西) 西鉄旅行

(準備中)

福岡県の大手私鉄である西日本鉄道(通称・西鉄)系列の旅行会社。

 

第三セクター鉄道

(え) えちごトキめき鉄道

(え)高田駅

北陸新幹線金沢開業に伴い、並行在来線である信越本線北陸本線新潟県区間を運行する第3セクターとして発足した「えちごトキめき鉄道」。利用者の利便を維持するため、JR時代に引き続き一部の駅にはあくまで旅行会社扱いではありますがマルスが設置され、みどりの窓口として営業しています。

 

(あ) あいの風とやま鉄道 

(あ)黒部駅F発行

同じく北陸本線富山県区間を運行する第3セクターとして発足した「あいの風とやま鉄道」。こちらもJR時代に引き続き、1自治体あたり1つの駅に旅行会社扱いでマルスが設置されています。

 

(IR) IRいしかわ鉄道

(IR)IR森本駅F

上2社に同じく、北陸本線の石川県区間を運営する第3セクターとして発足した「IRいしかわ鉄道」。こちらもJR時代に引き続き、旅行会社扱いでマルスが設置されています。

 

(の) のと鉄道

(の)のと鉄道F

石川県の能登半島を走る旧国鉄七尾線和倉温泉以北を継承した第3セクター鉄道の「のと鉄道」。穴水駅構内にある旅行センターにマルスが設置されています。

 

(土) 土佐くろしお鉄道

(準備中)

高知県の旧国鉄中村線と、国鉄未成線である宿毛線阿佐線(ごめん・なはり線)を継承した第3セクター鉄道の「土佐くろしお鉄道」。中村駅宿毛駅・安芸駅にマルスが設置されています。

 

新聞・メディア系の旅行会社

(山) 山新観光

(準備中)

山形県の県紙である山形新聞社系列の旅行会社。山形新聞・YBC山形放送などが入る「山形メディアタワー」1階のトラベルセンターにマルスが設置されています。

 

(新) メディアシップ・ブランド

(新)新潟日報SNF

新潟県の県紙である新潟日報社系列の旅行会社。かつては「新潟日報サービスネット」が旅行事業を行っていましたが、2022年6月に人材派遣事業などを展開する別の子会社に事業が譲渡されました。

 

(読) 読売旅行

(準備中)

読売新聞系列の旅行会社。

 

(広) たびまちゲート広島

(準備中)

広島電鉄傘下の広電観光中国新聞傘下の中国新聞トラベルサービスが合併し設立された旅行会社。かつては「ひろでん中国新聞旅行」という名称でしたが、「たび」事業だけではなく観光施設やカフェの運営など「まち」事業の展開も開始したことから現在の社名になっています。

 

協同組合・インハウス系の旅行会社

(農) 農協観光

(農)四国支店

名の通り農業協同組合(JA)のグループであり、その組合員向けの旅行を中心に事業を展開する会社。以前は全国各地に支店がありましたが、現在では支店の統廃合が進み各地方に1つ程度の支店級の店舗でしかJR券の発売はできなくなっています。

 

(大) 大学生協事業センター

(大)東大本郷F

大学生協のうち、「大学生協事業センター」が旅行業を展開しており、組合に加盟する一部の規模の大きい大学では生協の店舗に旅行カウンターにマルスを設置しJR券を即時発券できるようになっています。東京大学では本郷キャンパス駒場キャンパスにマルスが設置されています。

 

(芝) 東芝ツーリスト

(芝)西日本F

主に東芝グループ向けに事業を展開する旅行会社。個人旅行の取り扱いは取りやめていますが、大阪の梅田にある西日本支店でのみJR券や航空券の個札を専用の窓口を設けて行っています。

 

その他の旅行会社

(立) 共立観光

(立)十日町F

新潟県を拠点に事業を展開する地域密着型の旅行会社。十日町市の本社の1階にある十日町支店にはマルスが設置されています。

 

(HP) 羽田旅客サービス

(準備中)

羽田空港で案内業務などを受託する会社で、旅行業も行っています。マルスは現在第3ターミナルの観光情報センターに設置されています。委託販売記号は社名の英称「Haneda Passenger Service」の頭文字から取っています。

 

(タ) T-LIFEホールディングス

(準備中)

「タビックス」ブランドで事業を展開する旅行会社。2022年1月にタビックスジャパンや東日観光など、いくつかの旅行会社が合併し事業分野別(個人旅行はT-LIFEホールディングス、法人旅行はT-LIFEパートナーズ)に再編されました。委託販売記号はタビックスジャパンの「タ」を引き続き使用しています。

 

(キ) 中部キャラバン

(準備中)

名古屋周辺を拠点に企業を展開する地域密着型の旅行会社。名古屋市名東区の地下鉄上社駅近くの本社にマルスが設置されています。

 

(中) ニューワールドツーリスト中国観光

(準備中)

国鉄のOBが主体となって設立され、広島県を拠点に東京・大阪・福岡にも営業所を構える旅行会社。

 

(FJ) フジトラベルサービス

(FJ)西条

愛媛県民であればだれもがその名を知っているであろう、愛媛を本拠とするスーパーマーケットチェーン、「フジ」の子会社の旅行会社。主に同社の運営するSCである「フジグラン」の店内に市中店舗を構えていますが、2020年秋から2021年春にかけて大規模な店舗網の整理を行い、マルス端末が多くの店舗で撤去され、店舗についても愛媛と広島に絞って営業しています。

 

 

 

 

 

以上です。

閲覧ありがとうございました。

約20年越しにOH!くんの良さに気づいた件

どうも、安讃です。

 

今日の記事は少し方向性の違うもの(?)をお送りしていきます。

 

さて、皆さんは「小さい頃ハマったコンテンツ」というものはなにかあるでしょうか。筆者は2003年生まれで、幼少期を香川県高松市で過ごしましたが、その頃岡山・香川では前年の2002年にOHK岡山放送のマスコットキャラクターとして誕生した「OH!くん」が密かにブームとなっていました。

OHKまちなかスタジオミルン(イオンモール岡山5F)に鎮座するOH!くん

喜怒哀楽を全て「OH!」のひとことで表現し、視聴者と真剣に向き合うという決意を込めて橙色のまわしをしめている。愛くるしいけれどなんだか強そうな一面もあるキャラクターに子どもながら憧れていました。

OH!くんが登場した2002年頃はまだ「ゆるキャラ」の「ゆ」の字もないような状態でしたが、テレビの力を生かしたPRや様々なノベルティが作られたことでOHKの放送エリアである岡山・香川において絶大な人気を得ることになり、放送局のキャラクターという垣根を超えて岡山・香川の人々を楽しませている印象があります。OH!くんはいわば「ゆるキャラの先駆者」といっても過言ではないのかもしれません。

もちろん、筆者の家庭もこのブームに例外ではありませんでした。そもそも親視点でみるとOH!くんも子(筆者)も時期をほぼ同じくして生まれ親近感があったようで、絵本やOH!くんバスのトミカなど、様々なグッズが家にありました。

 

OH!くんを語る上でなんといっても外せないのが「OH!体操」でしょうか。

www.youtube.com

OHKのOH!体操~」のフレーズは岡山・香川の人であれば踊れるまではいかなくとも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

audiostock.jp

この「OH!体操」を契機にケダマと呼ばれるOHKOH!くん関連の楽曲を手掛ける音楽グループが誕生しているのですが、この楽曲が良曲揃いで個人的に推しています。2022年10月にサブスクが解禁され、各音楽配信サービスでもケダマの曲を聴くことができるようになりましたので、よければ。

 

youtu.be

先述した絵本の中では、筆者はこの「OH!くんのかくれが」という絵本が特に印象に残っており、瀬戸内海の島にOH!くんの隠れ家があるという設定で話が展開していくという瀬戸内らしい一冊になっています。筆者は小さい頃から地図を読むような異常男性(?)だったおかげで絵本はあまり読まなかったのですが、OH!くんの絵本だけは例外だったようで20年経った今でも物語の記憶が鮮明に残っているほどでした。

 

ここで紹介したものの他にも、「OH!くんのOH!きな世界」というアニメが制作されるなど、OH!くんの世界を形づくっているものは多数あります。

 

画像は特に関係…ありますね(?)

そして、題にもあるように「約20年越しにOH!くんの良さに気づいた」のは、大学生になって各地を旅行するようになりその中でローカルニュースやローカル番組を好んで視聴するようになったことで、故郷のOHKOH!くんのことを懐かしむようになったからでしょうか。20年の時を経て改めてコンテンツに触れてみると小さい頃の憧れとはまた違った良さが見えてきたというのもあります。加えて、先述したようにOH!くんと筆者は時期と故郷をほぼ同じくして生まれたため、OH!くんとともにこの20年を育ってきた親近感があるのかもしれません。

OH!くんはローカルテレビ局のキャラクターであることから、放送エリアである岡山・香川以外では全然知られていないのが少し勿体なく感じています。ケダマの曲を聴いて元気をもらいつつ、少しでも岡山・香川以外の方々にもOH!くんの良さを知っていただけるように広めることがOH!くんとともに育ってきた筆者自身からの恩返しになればと思っています。

 

本日は以上です。

閲覧ありがとOH!ございました。

 

鉄社学割・社学割・鉄社復学割

どうも、安讃です。

今回は学割の印章について取り上げます。

 

(中)東京a発行

指定学校の学生・生徒が旅客会社線(JR線)の営業キロ101km以上の区間を片道乗車する際に運賃を2割引する「学生割引」は、マルス端末等において割引を適用して発売すると券面には「証明書を携帯してください[学割]」と割引印章が表示されます。

新木駅401発行

学生割引の他に、営業キロ601km以上の区間を往復乗車する場合に適用となる「往復割引」もある場合、割引印章は「復学割」となります。

 

それでは、会社線に学割の制度がある場合はどうなるのでしょうか。

 

下総松崎駅401発行

東武鉄道株式会社線にも旅客会社と同様に、営業キロ101km以上の区間で運賃が2割引となる学割の制度があります。連続1の券片は旅客会社線会社線双方に学割が適用されており「鉄社学割」、連続2の券片は会社線のみに学割が適用されており「社学割」の印章が表示されます。

筆者はこの連続乗車券で鉄社学割と社学割が共存しているのが気に入っていました。ですが、今年春に旅客連絡運輸規則の一部改正が行われ、東武鉄道株式会社線との連絡運輸において連続乗車券は取り扱わなくなり、現在はこのような乗車券は発売できなくなっています。

 

さらに、条件が限られますが社線の学割に加えて往復割引が適用される場合はこうなります。

 

新茂原駅401発行

IGRいわて銀河鉄道株式会社線青い森鉄道株式会社線2社通過連絡の往復乗車券です。青い森鉄道株式会社線には学割の制度があり、さらに旅客会社線区間営業キロ601km以上となり往復割引も適用されるため「鉄社復学割」の印章が表示されています。5文字の割引印章というのはなかなか見ることがなく、非常に重圧感があります。

割引とは関係がありませんが、右下に「☒」の印字があります。これは自動改札機利用不可を示すもので、120mm券に印字されるのはよく見ると思いますが、紛失再発行のきっぷを除けば85mm券に印字されるのは非常に珍しいです。なぜこうなったのか真相は不明ですが、自動改札機に投入してみると「定期券期限切れ」とのエラーが表示されたため、2社通過連絡であると有効期間の磁気が正しく入らないものと思われます。

 

 

 

今回は以上です。

閲覧ありがとうございました。