どうも、安讃です。
前回の記事では口座発売の初級編ということで、どのような発売方法でどのような特徴があるか紹介しました。今回はその続編で口座発売の醍醐味ともいえる特徴的な経由印字をさらに突き詰めていきます。
旅客営業規則70条に定める太線区間の北側、東北本線中日暮里・赤羽間(王子経由)、山手線中田端・新宿間、赤羽線の周辺は口座発売が多く設定されています。図で示すと以下のとおりです。
同区間の北側に口座発売が多く設定されているのとは対照的に、東側や南側には口座発売の設定はあまりありませんでした。これは北側は複雑に路線が入り組んでいることが関係しており、かつて経路自動案内が無く経路入力が原則必須だった時代に、発売時の手間を省くために設定されたものと思われます。こうした昔の名残や時代背景をうかがい知ることができるのも口座発売の醍醐味の1つです。
前置きが長くなりましたが、実際の乗車券を見ていきましょう。
まずは山手線中田端・新宿間に係る口座発売から。
経由はそれぞれ、「駒込」、「大塚」、「目白」、「新大久保」と途中の駅名になっています。これらを経路自動案内で発信すると、70条区間内相互発着であることから「経由:ーーー」となるため、口座発売ならではの経由印字です。
続いては東北本線中日暮里・赤羽間(王子経由)及び赤羽線に係る口座発売です。
経由はそれぞれ、「上中里」、「東十条・赤羽」、「板橋」、「十条・赤羽」、「王子」、「田端」となっています。先ほどと同様にこれらを経路自動案内で発信すると、70条区間内相互発着であることから「経由:ーーー」となるため、口座発売ならではの経由印字です。
個人的には「東十条・赤羽」、「十条・赤羽」などの2つの駅名が陳列された経由印字が特徴的だと思います。
今回は70条区間北側の様々な口座発売について紹介しました。次回の上級編は何を取り上げようか今考え中ですが、また経由印字の話になりそうな予感がします。
今回は以上です。
閲覧ありがとうございました。