都心を走る新路線 京王バス「052系統」に乗車した話

どうも、安讃です。

 

今日の記事はきっぷではなく、バスの話になります。

 

先日、普段利用している京王バスから新路線開業の発表がありました。

2021/09/17【052】渋谷駅~新宿駅西口経由~新橋駅 系統新設のお知らせ

https://www.keio-bus.com/news.php?id=3790

 

京王バスの営業エリアは京王線沿線及び中央線沿線を中心とする都区内西部~多摩エリアにかけての地域なのですが、この路線はなんと山手線の内側に入って東京都心方面へ向かう系統になっています。

渋谷駅~新宿駅西口間は既存の「宿51」系統と同様の経路ですが、新宿駅西口~新橋駅間は皇居を囲むようにして上下方向で運行経路が違います。新橋駅方向は新宿御苑・四谷1丁目・大手町(グランキューブ)を経由し新橋駅へ至り、新宿駅西口・渋谷駅方向は四谷1丁目・東京メトロ新宿御苑前駅を経由して新宿駅西口へ至ります。

運行経路の詳細についてのPDFを参照すると、「都会の街並みを眺めて・・・都内の主要エリアをゆったり快適に運行します!電車とは違った風景で都心を眺めましょう!」とあります。渋谷・新宿~新橋は地下鉄を利用するほうが圧倒的に速いですが、車窓が見えないため走っている場所が分かりづらいという欠点があり、観光路線としての面が期待されているようです。

 

前置きが長くなりましたが、運行開始2日目となった昨日、早速この「052系統」に乗車してきました。

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渋谷駅停留所 「祝・開業」の文字が掲げられています。

この系統に使用される車は水素燃料電池バスのSORAで、この052系統専属で運用される模様です。京王の水素は今まで多摩地区で動いていたので、京王の水素に乗車するのは初でした(都営とJRバス関東では乗車したことがあります)。代走で一般車が入ることがあったらまた面白そうですね。

渋谷駅10時35分発の便に乗るべく、10時過ぎに渋谷駅に到着しましたが、すでにバス停には数名並んでいる方がいらっしゃいました。やはり新路線開業ということで乗車しに来る同業者が多かったみたいです。

 

しばらく待って30分ごろに到着したバスに早速乗り込むと、運転士から「本日はご乗車ありがとうございます。このバスは昨日開業した新しい路線です。」との放送がありました。後ほど紹介しますが車両の前面にも開業を祝うボードが飾られており、開業への期待は大きいようです。

 

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車内の様子 LCDが前後2台付けられているのが特徴的です。

渋谷駅~新宿駅西口間は先述したように既存の「宿51」と同じ経路・停留所をたどるため、あまり新鮮味はありません。途中乗降もありながら順調に進んでいきます。

 

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新宿駅西口到着前

新宿駅西口は「WEバス」が使用するのりばで乗降扱いをします。写真は撮っていませんが、バスのりばに某政党の選挙カーが止まっていて、バス乗降の迷惑になっていたのでこういう行為は今すぐにやめていただきたいと思います。

 

新宿駅西口では乗降が多かったですが、降りる人より乗る人が多く車内に立ち客が出るほどになっていました。宿51を待ってたらたまたま乗れたみたいな人は少なかったようです。

 

さて、ここからが本命の新区間になります。沿線の車窓の写真はあまり撮っていないので割愛しますが、1つ気になる点がありました。

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Yotsuya@1

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Shimbashi@sta.

本来スペースを挿入すべきところに「@」があるのが目につきました。「@1」というとMR32の発行箇所みたいだな(きっぷ鉄並感)。

バスは甲州街道を直進、半蔵門の交差点を左折し、代官町通りなどを通って大手町へ。停留所が少ないので急行バスのような感覚で飛ばしていきます。千鳥ヶ淵のあたりは撮影地になりそうな箇所がところどころありました。また紅葉や桜の時期にバスとそれらを絡めた写真を撮りに来たいですね。

大手町からは日比谷・銀座を経由して新橋に到着。銀座4丁目の交差点を京王バスで通過していくという体験が新鮮で、東京都心まで来たんだなぁという実感が沸いてきました。

 

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新橋駅停留所にて

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新橋駅停留所にて(後方から)。 ゆりかもめも見えます。

京王バスゆりかもめと顔を合わせる日が来るとは。なかなか新鮮な光景です。

この停留所は新橋駅から少し離れた国道15号線沿いにありますが、かつて西東京バス深夜急行バスの停留所として使われていました。なので、それらの停留所の免許維持の目的もあるのかなぁとふと思いました。詳しいことはわかりませんが。

 

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開業を祝うボード

前面には開業を祝うボートが飾られていました。水素バス、やっぱライト周りがカッコ良いですね。あと杉並ナンバーなのもよい。

 

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側面の経由地表示

新橋駅での折り返し時間は10分ほどだったので、そのまま折り返し便に乗車しました。復路は往路とはルートが違っており、虎ノ門・赤坂付近を経由します。これまた写真がありませんが、途中で虎ノ門トンネルを通過しました。これもこの路線の醍醐味と言ってもいいかもしれません。虎ノ門トンネルを出て赤坂を通り、四谷からは先ほどと同じ甲州街道を経由して新宿駅西口へ至ります。

 

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新宿駅西口停留所(26番のりば)

今回は新宿駅西口で下車。先ほどとは違い少し駅から離れた26番のりばに停車します。

往路と復路で運行経路が違うと往復で乗る価値があって楽しいですね。

 

 

今回052系統に乗車してみて、この系統が運行を始めることになった経緯はいろいろあるにせよ、路線バスの新たな価値を生み出してくれる系統だなと感じました。観光バスではないけど通常の路線バスよりはちょっと変わった052系統、これから末永く存続してくれることを願いたいと思います。

自分も京王バスを普段利用している身なので、時間の許す場合は都心方面へのおでかけに今後利用することになりそうです。

 

今回は以上です。

閲覧ありがとうございました。