運賃・料金改定時の乗車券類変更

どうも、安讃です。

 

ここ数カ月、JRグループでは東京・大阪の電車特定区間における鉄道駅バリアフリー料金の収受開始、JR西日本管内のB特急料金廃止、そしてJR四国の運賃・料金改定など、様々な運賃・料金改定がありました。

その際に、乗車券類変更をすると通常とは異なる印字が見られることがありました。

 

大阪駅MK92発行

新大阪駅MR922発行

右上に「乗変 0331」という印字があると思います。これらの乗車券は乗車券類変更前の原券を3月31日に購入しています。その翌日の4月1日からその日の乗車分から施行となる旅客営業規則の一部改正がなされ、大阪の電車特定区間における鉄道駅バリアフリー料金の収受(1乗車あたり10円)が開始されました。しかし、運送契約を締結したのは3月31日であるため、改定前に購入した乗車券類を変更をする場合でも契約を締結した時の運賃(旧運賃)によって計算します。

運賃・料金の改定前に購入した乗車券類を改定後も差額を収受することなく使用でき、乗車券類変更や乗り越し・区間変更等変更がある場合でも旧運賃により計算するのは、旅客営業規則第5条2項が根拠となっています。

(契約の成立時期及び適用規定)

第5条
旅客の運送等の契約は、その成立について別段の意思表示があった場合を除き、旅客等が所定の運賃・料金を支払い、乗車券類等その契約に関する証票の交付を受けた時に成立する。
2
前項の規定によって契約の成立した時以後における取扱いは、別段の定めをしない限り、すべてその契約の成立した時の規定によるものとする。

 

 

佐古駅001発行

こちらは四国会社のPOS端末で発売された乗車券です。「乗変0519」と印字がありますが、5月19日に購入していた原券を旧運賃を適用して乗車券類変更しました。同社のPOS端末は旧運賃適用の乗変に対応していました。ただし、マルスとは乗変印字の仕様が異なっています。

 

端岡駅001発行

こちらも同様に四国会社のPOS端末において乗車券類変更したもの。四国会社線内の営業キロ25km以内の区間で特急の指定席を利用する場合、通常期で1,070円の特定の特急料金が設定されていましたが今回の改定により廃止されました。原券を改定前に購入しているため、旧料金を適用して発売しています。

 

 

 

今回は以上です。

閲覧ありがとうございました。